スニーカーOEM発注したらいくらかかる?費用と製作の流れを解説!

靴・スニーカーOEMとは、他社のブランド名で製品を製造する仕組みを指します。OEM(Original Equipment Manufacturing)では、製造委託を受けた企業が依頼元のデザインや仕様に基づいて製品を生産します。特に靴やスニーカー業界では、ブランドが独自のデザインや仕様に基づいて製造パートナーに生産を依頼し、完成した製品を自社ブランドとして販売するケースが一般的です。

OEMの主なメリットとしては、低リスクで新製品を市場に投入できる点や、既存の製造インフラを活用できる点が挙げられます。新たな靴やスニーカーを市場に投入する際、OEMを活用することで、初期投資を抑えることができます。また、海外でのOEMを利用することで、安価な原材料や労働力が得られるため、コスト削減にもつながります。

靴やスニーカーのOEMを選ぶ際には、国内と海外の選択肢があります。しかし、近年、国内OEMは衰退気味で、多くの企業が量産を海外の提携先に委託しています。しかし、海外OEMにはリスクも伴います。特に、直接海外でOEMを発注する場合、工場の信頼性や品質管理が重要な懸念事項となります。コスト面だけで判断せず、工場のサポート体制や品質の確認をしっかり行うことが重要です。

2.スニーカー・靴OEMにかかる費用を徹底解説!

スニーカーOEMの製作には、いくつかの費用がかかります。特に重要なのは、①サンプル製作②木型製作③金型製作などの初期費用です。これらは製品の品質やデザインに大きく影響を与えるため、慎重に計画することが求められます。

2-1 サンプル製作代金

スニーカーOEMの製作で最初に必要となるのがサンプル製作費用です。サンプルは、製品の品質やデザインを確認するために不可欠なステップですが、その費用は製品の複雑さや使用する素材によって異なります。

サンプル製作は、最初のプロトタイプを作成するための費用です。サンプルを作ることで、デザインや素材、サイズ感を実際に確認し、量産前に必要な修正を行うことができます。サンプル製作は、製品のクオリティを保証する重要なステップです。OEM工場によりますが、おおよそ2万円〜5万円と見込んで良いでしょう。

サンプル製作費用を節約するポイントとしては、まず現物サンプルを参考にする方法があります。自社で既に製造しているスニーカーや他社の靴を参考にすることで、新たにゼロからデザインを起こすよりも、修正が少なくなるため、サンプル製作の回数を減らすことができます。具体的な形やデザインを決めた上で、OEM会社にその情報を基に製作を依頼すれば、初期投資を抑えることが可能です。

また、サンプル製作の際に余分な修正を避けるためには、デザインの段階でできるだけ詳細に仕様を詰めておくことが重要です。仕様が不明確であると、修正や再製作が増え、結果的にコストが膨らんでしまうことがあります。

2-2 金型代金

金型とは、スニーカーや靴のOEM生産において、革や素材を均一に裁断するために必要な道具です。特に、オリジナルデザインで靴やスニーカーを作る場合、この金型費用は必ず発生します。金型は製品のパターンを基に作成されるため、最終的な製品のサイズやデザインの細かさによって費用が変動します。

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金型代金は通常、2万円から5万円程度が目安となりますが、複雑なデザインや特殊な素材を使用する場合、さらに高額になることもあります。また、靴のサイズ展開がある場合、金型は各サイズごとに必要となります。例えば、同じデザインであっても、22.5cm、23.5cm、24.5cmなど異なるサイズに合わせた金型を作る必要があるため、その分費用が増加します。

金型費用は初期投資となりますが、その後の大量生産においてはコストパフォーマンスを向上させるため、事前にしっかりと計算しておくことが必要です。

2-3 木型代金

靴の製造には、木型と呼ばれる足の模型が必要不可欠です。この木型は、靴の組み立てにおいて、デザインやサイズに合った形を作るために使用されます。靴・スニーカーOEMの場合、既存の木型を使用できることもありますが、理想的な木型がない場合は、新たに製作する必要があります。

既存の木型を使用する場合、追加の費用は発生しないことが多いですが、もし自社のデザインに合った木型が必要な場合、各サイズごとに木型を製作する必要があり、これが費用に大きく影響します。

OEMの工場で提供されている既存の木型を使用すれば、初期費用の削減が可能です。しかし、その場合でも、最初のデザインイメージが非常に重要となります。デザイン段階で自社のイメージに合った木型があるかどうかを確認し、必要な場合は早期に相談しておくことが、費用面での節約にも繋がります。

2-4 アウトソール代金

スニーカーの製作において、アウトソール(靴底)の選択方法には大きく分けて2つの方法があります。それぞれにメリットとデメリットがあるため、予算やデザインの方向性に応じて最適な選択をすることが重要です。

① 既存のアウトソールを使用する

メリット
最も大きなメリットは、コストカットが可能である点です。既存のアウトソールを利用することで、金型代や開発費用を大幅に削減できます。主に中国などで製造されており、数百にも及ぶ工場があるため、選べる種類が豊富です。また、工場によっては、アウトソールの色染めや簡単なカスタマイズが可能な場合もあります。このため、デザインに関して大きなこだわりがなければ、非常に効率的に生産を進めることができます。

デメリット
一方で、既存のアウトソールを使用するため、デザインの自由度に限界があります。自社のブランドにぴったり合うアウトソールが見つからない場合や、特定のデザインにこだわりがある場合には、選択肢が制限される可能性があります。したがって、デザイン性を重視する方にはあまり向いていません。

② アウトソールを1から作る

メリット
オリジナルのアウトソールを1から製作する最大のメリットは、デザインや仕様に関して細かく調整ができる点です。靴底の厚さやパターン、質感など、こだわりのデザインを実現することが可能です。特にハイブランドなどで見られるように、独自性を重視したい場合には、この方法が最適です。また、他のブランドとの差別化ができるため、独自のデザイン性を強調することができます。

デメリット
デメリットとしては、初期費用の高さが挙げられます。アウトソールの金型は、各サイズ分を製作する必要があり、1サイズあたり10万円以上の費用がかかることが一般的です。さらに、デザインが複雑になるほど、製作費用が高額になるため、予算に余裕がない場合は、慎重に選ぶ必要があります。

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3.スニーカー・靴OEMの制作までの流れ

実際にスニーカー・靴のOEMを発注する際、どのような流れで進行するのでしょうか?以下に、一般的な制作の流れを詳しく解説します。※関連記事:靴をOEM製作するには?デザインから製作手順まで詳しく解説

3-1デザインの依頼/問い合わせ(~1週間ほど

靴・ スニーカーOEM会社に問い合わせる際には、以下の情報を揃えておくとスムーズにやり取りが進むでしょう。
この情報が揃えば見積もりとスケジュールを出しやすいため、お互いにコミュニケーションを重ねずスムーズなやりとりができます。

①デザインのイメージ(図面やイメージ画像を用意しましょう)※希望の素材や形状があるものは合わせて送ると良いでしょう。
②希望足数(サイズ展開が決まっている場合はサイズの詳細も送るようにしましょう)
③希望カラー展開
④刺繍やプリントの有無
⑤希望納品時期

3-2サンプル制作(3週間〜1ヶ月)

見積もり金額が問題ない場合、サンプル制作に移ります。

見積もり金額が問題ない場合、サンプル制作に移ります。

足のモデル(木型)
足のモデルとなる木型を決定します。メンズ・レディースの複数サイズ展開を希望する場合、必ず足のモデルサイズを決めてから製作します。モデルの選定時に、靴のサイズ変更に柔軟な足型を基準にすることをお勧めします。

素材・カラー
素材とカラーを決定し、サンプルに反映させます。希望する素材が特定されていれば、その提供をお願いすることもあります。

アウトソール(靴底)
靴底のデザインを決め、サンプルに合わせます。希望する厚さや形状に合わせて、設計されます。

サンプル制作は通常、3週間から1ヶ月程度かかります。サンプルが完成したら、確認を行い、問題がなければ本生産に進むことになります。

3-3本生産(1ヶ月半〜3ヶ月)

サンプルが最終確認を終え、問題がないことが確認されると、本生産に進みます。生産には、通常1ヶ月半から3ヶ月程度がかかりますが、数量や生産の規模によって変動します。

〜OEM生産での注意事項〜
スニーカーのOEM制作には、アウトソールのデザインや形状が最終的な原価に影響するため、事前に希望する底の厚さやデザインを決めておくことが重要です。後になって変更すると、原価が大きく変動する可能性があり、予算を超えてしまうこともありますので、最初にしっかりと希望を伝えることが大切です。

また、納期を守るために、最初の段階で可能な限り詳細を決定しておくことをお勧めします。

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4.まとめ

靴・スニーカーのOEMを依頼する際、サンプル制作代金や金型代金など、費用はOEM会社によって異なりますが、一般的な相場としては約3万円〜5万円程度が目安となります。初期費用を抑えるためには、最初のデザイン設計が非常に重要です。デザイン段階での決定が、後々の製作過程やコストに大きく影響するため、事前にしっかりと計画を立てておくことが成功のカギとなります。

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担当者がデザインのヒアリングからサンプル制作、納品まで一貫してサポートしています。これにより、制作が初めての方でも安心して発注していただけます。お客様のニーズに合わせたオリジナルデザインの製作をサポートし、品質とコストを最適化するためのアドバイスを提供します。

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